危機感ゼロの西野氏 選手は不安

W杯ロシア大会に向け、欧州で事前合宿中のサッカー日本代表は8日(日本時間9日未明)にスイスのルガノでスイス代表と親善試合を行い、0-2で敗れた。FIFAランキング6位の強豪に敵地で挑んだ一戦は、慣れ親しんだ4バックの布陣で臨むも、攻撃面では決定機を作れず、守備面では軽率なミスから先制を許す展開。チームを率いる西野朗監督(63)は「チームとして危機感はまったく感じていない」と断言したが、直前に迫った大舞台を前に大きな不安を残した。

刻一刻と迫ってくるW杯までのタイムリミットを考えれば、絶望的にすらなる90分間だった。前半終了間際に軽率なミスからピンチを招き、DF吉田がPKを献上。追いかける展開となり、前掛かりになった後半37分にカウンターから追加点を被弾する。“世界共通”とも言えるような負けパターン。敗戦を告げるホイッスルが響くと、西野監督は両手で頭を抱えた。

希望の光は一向に見えない。西野体制2戦目で2連敗。いまだ1得点すら奪えておらず、W杯本大会での戦い方も模索中。それでも指揮官は「なぜネガティブにならないといけないのか。毎試合、選手はトライしている。結果だけを捉えればそういうことになるが、決してチームも私自身も、そういうマイナスのイメージは持っていない」と言い切る。

ただ、実際にプレーしている選手との乖離(かいり)は大きい。指揮官は「チームとして危機感というのはまったく感じていません」と前を向くが、DF長友は「これではW杯は勝てない」と警鐘を鳴らす。海外組を含めたフルメンバーでは昨年10月のニュージーランド戦以降、約8カ月間未勝利。3大会目のW杯となるサイドバックは「僕の経験もどれだけ生かせるだろうかと、難しさを感じている。自信はあるけど、勝てていない。それを今後ポジティブに考えればいいのか、ネガティブに進んで行けばいいのか、正直僕も答えは出ていない」。GK川島も「前の試合に比べればいい面は出てきているが、変にポジティブになる必要はない」と険しい表情を浮かべている。

特に深刻なのが攻撃面だ。守備練習に時間を割く西野監督は、その理由を「攻撃のために、ボールを奪うという意識でやっている」と語るが、一方で攻撃時にチームの指針となる決まり事などは選手の自主性に任せているため未着手。攻撃陣はそれぞれ自らの考えを語るも、そこに共通認識は存在しない。西野体制の初陣となった5月30日のガーナ戦から布陣や顔ぶれを変更したが、決定機すら作れずに完敗を喫した。

解消すべき課題は、まだまだうずたかく積まれている。それでも指揮官はスイス戦翌日の練習も取りやめ、選手に休養を与える。大勝負を前に心身のリフレッシュは必要だが、ともすれば貴重な時間の浪費にもつながる。目指すべき道がまとまらず焦燥感を募らせる選手と、チーム構築の過程にポジティブな指揮官。強烈なコントラストには、W杯直前にチームが空中分解する危うさもはらんでいる。(デイリースポーツ)

何故だろう?今回ぐらい興味がないワールドカップは初めてだ。スポンサーがらみで本田や香川、岡崎などのベテランにこだわり過ぎだ。サッカーにはコールドゲームは無いからせいぜい恥をかかないようにお願いしたい。2022年大会はアジア予選で敗退するような気がする。

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