百貨店ヤマトヤシキが精算検討

経営再建中で2月末に姫路店を閉店する老舗百貨店ヤマトヤシキ(兵庫県姫路市)が会社清算を検討していることが26日、関係者への取材で分かった。加古川店(加古川市)は新会社を設立して営業を続ける。全従業員はいったん解雇し、この新会社が再雇用する方針。事業環境が厳しい地方や郊外の店舗を中心に、全国で百貨店の閉店や廃業が相次いでおり、播磨地域を代表する老舗もその逆風に耐え切れなかった格好だ。

関係者によると、加古川店運営の新会社は、ヤマトヤシキのスポンサーである投資ファンド「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM、東京)と、免税店大手ラオックス(東京)が共同出資する方向で検討している。全従業員264人(昨年11月時点)のうち半数以上の140人は、加古川店を運営する新会社の従業員になるという。

ヤマトヤシキは経営不振を理由に昨年12月下旬、発祥の店である姫路店を今年2月末で閉店し、新施設に建て替えると発表。新施設の具体的な計画は示しておらず、姫路、加古川両店の従業員について、姫路店閉店後の処遇は未定としていた。

同社は1906(明治39)年創業。第2次大戦後、百貨店業態に転換した。2000年代以降は競争激化で売り上げが伸び悩み、15年に私的整理手続き「事業再生ADR」を活用。金融機関から債務免除を受け、スポンサーとなった投資ファンドMTMの下で経営再建を進めてきた。

姫路店は食品売り場の刷新や有名家具店を誘致しててこ入れを図ってきたが、17年2月期の同店売上高は10年前に比べ6割近く減少。全社売上高も約122億円にとどまり、7年連続で経常赤字が続いている。

ヤマトヤシキの経営再建を巡っては、ラオックスが昨年8月、新株予約権計7億円分を引き受けた。権利を全て行使した場合、議決権の79・6%を握ることになっていた。

17年は全国で三越や西武、阪急などの少なくとも6店が閉店。18年も西武の船橋店や小田原店、伊勢丹の松戸店などの閉店が予定されている。(神戸新聞NEXT)

全国区の西武や伊勢丹が苦境に立たされているんだから、ヤマトヤシキなどの地方百貨店はそれは厳しいだろうね。百貨店の出店基準は30万都市なんて言われていた時期があったけどもう100万人以上じゃないと厳しいんじゃないのかな?一般に「富裕層」と言われている人の割合が2%前後だから、30万人都市では6000人しかいない計算になる。地方都市になるとこの数字はもっと低くなるし、競合するネット上の店舗は腐るほどあるわけだ。

上記記事には書かれていないけど、一番びっくりしたのは名古屋の丸栄だ。丸栄といえば名古屋の4M(松坂屋、名鉄百貨店、三越)の一角だ。名古屋という大都市圏においても方向性を見失うと、老舗でも残れないんだなと実感した。

まあ百貨店だけが危険なわけじゃない。今後、日本の流通はどこに向かっていくのかな?

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